Archive for the ‘Books’ Category

かっこいいSunny

月曜日, 6月 30th, 2014

ずっと読みたくなるたびに仲良しの友達に借りては返し、借りては返し、
また?と言われながらもしつこく借りては返しを繰り返していた
松本大洋さんの「Sunny」という漫画を、先日やっと購入いたしました。
なんとなく、お友達が貸してくれるしまだいいかしら、、と甘えていたら
いつのまにか5巻まで出ていて、
貸してくれていたお友達とも大学を卒業し離れ離れになり、、、
これはついに時が満ちた様子なので、
本屋さんへ駆け込み、ゲットしてきました。

お友達にも今までありがとうの念を送り、
毎晩少しずつ大事に読み進めています。
大事に読む本とか、大事に聴く音楽とか、
そういうものが増えると自分が少しだけかっこよくなった気分になります。
まだ気分だけですがそのうち本当にかっこよくなれそうな気分でいます。
かっこよい大人。

ちなみに今回は夢の大人買いというやつも実践しました。
どんどんかっこいい気分だけが舞い上がっていく一方です。

 

そしてこちらはかっこいい表紙。

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読書日記

火曜日, 4月 10th, 2012

急にあたたかくなってきて、春の風が気持ちいいですねー。


先日に続いて読書日記です。
1冊読むと数珠つなぎに面白い本が繋がってきて、久々に乱読中。




前回書いたウォルター・マーチの「映画の瞬き」はアマゾンで
購入したのですが、関連書籍の中にかっこいいジャケットの本があり、
思わずジャケ買いした1冊。


「アート・スピリット」ロバート・ヘンライ



“君たちは生まれながらにして巨匠なのだ!”
“80年以上に渡ってアメリカの若き芸術家たちによって
読み継がれデイヴィッド・リンチ、キース・ヘリングら
も魅了した芸術指南書の古典的名著がついに邦訳。”


なんていう宣伝文句にもやられて読んでみましたが、
ほんとうに素晴らしい本。
1920年代の本で、ちょっと読みにくいところもあるんですが、
作者で画家のヘンライの熱い教えは、今の時代でも全く色褪せない
興味深いもの。


“人間には二つの階級がある。
その一方は、アイデアをもち、たぶんそれを心から信じているが、
「成功」を手に入れるために、それを修正する。
もう一つの階級の人びとは、信じられるアイデアをもったら、
最後までそれを信じとおす。
成功しようが失敗しようが、関係ない。
先にあげた階級は、世間の大多数を占める。
そして、彼らはみな奴隷である。
第二の階級だけがこの世における完全な自由人である。”








そしてこちらは去年のNHKの特集で興味を持った杉本博司の評論集。
番組では文楽の古典「曽根崎心中」を近松門左衛門のオリジナルに近い形で
アレンジし直し、シンプルでモダンなステージがかっこよかった。


「苔のむすまで」杉本博司



これ裏ジャケがかっこいいので表にしてますが、
中にもいい写真がたくさん入ってます。


縄文時代、中世ヨーロッパ、天皇、歴史解釈から現代人が忘れていた新鮮な感覚を
紡ぎだす、杉本さんのアイデアの源泉をすこし覗けます。
歴史は学校ではかなり苦手な科目でしたが、アートや表現には不可欠ですね。


杉本氏はもうすぐDVDも出るようで
(しかも音楽は渋谷慶一郎と面白そうな取り合わせ)、
注目が高まっているようですねー。
「空間感」という建築家の採点をした本も面白そうで、また読んでみたいと思います。






で、「苔のむすまで」で大きく引用されていて、興味が湧いたのが、、、


「雨月物語」上田秋成



怪異小説なんですが、とにかく感じるのは日本人の持つ念の怖さ。
現代でもぜんぜん変わってない部分があると思います。
そしてこの文体のクールさ、美しさ!






そして、前から気になっていたこちら。
「今昔物語集」



本当にビギナー向けの訳本で、どこかで聞いたことがあるような
有名な話ばかり抜粋されています。
滅茶苦茶笑って感動してしまいました。
こちらは「雨月物語」とは打って変わって、荒々しい日本語の魅力といいますか、
生き方もダイナミックすぎ!
吹っ切れてます!
途中で引用させる俳句もクール。
芥川龍之介の創作のもとになった話もいくつか載ってます。






震災を経て、立ち止まって考えさせられ、迷うことが多いこのごろ、
こんな本達の強力なエネルギーに元気をもらいました。




市原

瞬き

木曜日, 3月 1st, 2012

今日からちょっと暖かくなってきましたね!
寒いのはあまり得意ではないですが、アレルギー持ちの自分としては
1年で最も集中できるのも冬なので、むしろ好きな季節です。

今年の冬は「読書の冬」でした。
仕事でグラフィックや動画を扱うことになって、気になることが変化してきたり、
ここ数年は「制作の冬」で、とにかく音源を作り続けていたので、その反動かもしれません。

文字を読んだり、YOUTUBEやVimeoの映像に見入ったりすることが新鮮です。

“映画の瞬き” by ウォルター・マーチ

コッポラ監督の右腕として、「カンバセーション」や「ゴッドファーザー」シリーズなどの
編集を手がけた、カリスマ編集者の本。

単なる技術書ではなく、いきなりストラヴィンスキーのエピソードから始まる、粋な内容で、
「カンバセーション」、「地獄の黙示録」、「存在の耐えられない軽さ」等、名画の
エピソードを交えつつ考えさせられる面白いエピソードが、
映画編集のテクニックの合間に挿入されています。

前から気になっていた映画編集の仕事。

いったいどうやって映画のカットは決まっていくのか?
カットするポイントが決まるまでのプロセスは?
そういった自分が昔から気になっていた疑問が解けるかもと思って読みだしたのですが、
編集という仕事を入口にして、人の瞬きという生理的な現象、テスト上映での
エピソードから示される、観客の感想と本当に直すべきポイントの”ずれ”など、
「なるほど!」と思うことがたくさん。
映画編集をとことん突き詰めて考える作者の姿勢は本当に敬意を覚えます。

彼に言わせると、フィルムをカットするベストなポイントは、1フレームの誤差もなく
「ここ」というポイントがあるそうで、
その映画で表現したいことに照らし合わせれば、おのずと決まってくるようです。

映画にカットという技法が発見されてから起きた革命。
そして、人の瞬きという生理的なことがこんなにかかわっているとは!

映像関係以外の方にもぜひ読んでほしい内容です。
他にもいくつかご紹介したい本があるので、またの機会に紹介します。
では!

市原

JIKAN in Kyoto

金曜日, 11月 14th, 2008

先日、久しぶりに京都へ…
今週マテリアリズムの展示会(@Gallery Enfer)とDOTMOV2008の上映会(@アンデパンダン)でウチで作った映像が流れています。
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恵文社でのマテリアリズム展。
マテリアリズムは最近発売された本『関西のクラフト&デザイン』でもいい感じに紹介されてます。
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アンデパンダンのDOTMOV上映イベント、音はDJの選曲だったのでVJっぽいのりでなかなか新鮮。
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その後マテリアリズム伊豆蔵氏おすすめの焼き肉「弘」と日本酒バー「たかはし」をはしご。
すっかりいい気分で帰りの京阪特急、寝過して往復してしまいました。。。
アンデパンダンでの上映は16日(日)まで恵文社マテリアリズム展は17日(月)まで。
今週末、秋の京都散策の折にはぜひ立ち寄ってみては!
■MATERIALISM展■
  2008 11.11(Tue)~17(Mon)
  open 10:00-20:00
 恵文社一乗寺店 Gallery Enfer
  京都市左京区払殿町10
  tel 075-711-5919
■DOTMOV2008 Kyoto■
 11/11~11/16
  カフェアンデパンダン※※※ / 映像★スタジオ1928
  京都市中京区三条御幸町南東角1928ビルB1F/1F
 DOTMOV2008 国内外その他の上映場所はこちら
カジ

一瞬も 一生も 美しく

月曜日, 11月 12th, 2007

なんとなく最近買って読んだ本、“資生堂ブランド”。
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印象的だったのは、資生堂の商品や広告を制作するときのプロセスについて。
資生堂は、社内にブランドマネージャーという
商品ブランドを開発~販売するまでのすべての過程に関わる人が存在するらしく、
それによって一貫したコンセプトで商品や広告できるという所。
うーん、なるほど。
広告でいえば映像や印刷物、WEBなんかも
開発から携わっている一人の人がキッチリとコンセプトをスタッフと
確認し合う事によって一連のしっかりとした広告ができるんだろうなと…。
そういや本を読んでいるときに思い出した
この資生堂の企業CM、空気感が大好きです。

キタムラ

知られてたまるか!!

水曜日, 10月 3rd, 2007

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何度か仕事でもお手伝いさせて頂いたことのある、朝日放送の人気番組“ムーブ!”。
その中の名物コーナーである勝谷雅彦さんの“知られてたまるか!”が本になって発売!
放送では勝谷さんオススメの飲み屋なんかを紹介するコーナーである。
しかしハッキリとした場所や店の名前は教えない…
と、なんとも意地悪なコーナーであるが、おもしろい。
酒好きな自分としては待ってましたとばかりに即購入。
「くそ~どこやねんここ!」と気になっていた場所が本の最後の袋とじで明らかに…
福島界隈の知っている店もちらほら。
これからいろいろ行ってみるのが楽しみ。
でも紹介されたお店はしばらくは混んでるんかな…?
キタムラ

「ひきこもり国家」日本

金曜日, 8月 31st, 2007

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ハイパーメディアクリエイター高城剛さん著 「ひきこもり国家」日本
グローバリゼーション、格差社会、環境問題、BRICsなどなど
いろいろ考えさせられた本でした。
しかしこの高城剛さん、昔から雑誌等でよく見かけて映像作家だと
思っていたんですけどプロフィールみるとかなり色々やってます。
“ハイパーメディアクリエイター”という肩書きも納得。
キタムラ

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